管理と監視が大切

ITの技術革新とは情報化社会の充実につながるのですが、現在の情報化社会の状況は20年前どころか10年前と比べても大きく違っています。
以前は、IT機器そのものが高価で安易に購入できるものではありませんでした。
多くが企業や公共施設で使われるものとして認識されていて、個人で所有すると言うのはあくまでもITに関する趣味を持った人のものと捉えられていました。

その後、パソコンが各家庭でも変えるような状況になると、瞬く間に広がりを見せ、それに伴って情報技術も高速化、高性能化して今ではだれもが気軽にネットの情報を入手できるようになりました。
さらに、携帯電話の普及はそれまでパソコンに触れることのなかった層にもIT技術を提供することとなり、情報技術は家庭に1台から個人が所有するものになります。

この携帯電話もかなり古くからあるもので、ごく一部の人しか使えないものでしたが、こちらも価格が安くなったことにより今では誰もが使えるツールとなりました。
ただし、この普及速度は単なる広がりでなく、低年齢化が進み社会性についてこれから学ばなければならない子どもたちの間にも広がり、さまざまな問題が懸念されてきています。

ついこの前まで小学生が携帯電話やスマホを持つことは想定されていませんでした。したがって情報の受け取りはあくまでも個人の責任とされていました。
しかし、犯罪に発展するような情報に対し無防備な状態の子どもが触れるということは大変危険であり、いつ犯罪に巻き込まれるのか分かりません。家族をそうした危険に近づけないためにはまず親が無関心であってはいけませんし、常に子どもとのコミュニケーションを保つことが大切です。

ITが急速に普及したことによるさまざまなリスクについても、作り出すエンジニア側がもっと対策を練っていく必要があるとされています。悪質ユーザーを撃退するシステム作りもその一貫です。さらにエンジニアに求められるスキルや生産性が高くなっていくことが予測されますが、それも時代を動かす先端者としての仕事の醍醐味ではないかと思うのです。